
4成果と課題
児童の色彩感覚や樹木の特徴を色探しゲームを通じて、実際に体験学習を行うような指導計画をたて実践しました。その結果、児童一人ひとりが彩色に際して、いろいろな色づくりに挑戦し、枝や葉等から樹形に至るまで細かく観察して描くことができました。
色を実際に彩色する際も一つの色に対していろいろな角度から色づくりを行い、また全体の構図も細部にわたってよく観察して描写しようと努力していました。
1学期の時の絵に比べ、児童の表現がかなり豊かになり、進歩することができました。図工指導に環境教育を取り入れることが、色彩感覚や描写に効果があると思われます。
直接的な、環境問題に直面するような単元教科でないものでも、樹木を通した「とらえ・学び・生かす・発展」の指導過程の中で、教科と特別活動の連動と、自然観察を取り入れたプログラムにより意欲的な活動となることができました。
直接的な環境問題に関する教科単元でないものであっても、環境教育として指導展開できるということがわかりました。
実際に児童が目隠しをおこないながら、ペアで樹木の特徴を臭いや手触り、耳等で観察した活動に関しては、もっとやってみたいという希望が多く、大変効果的でした。
現在の指導内容から考えて、環境教育のプログラムをどう組み込んでいくか、また一人ひとりの考え方に差があり、どう調整していくかが今後の課題です。
何れにしても環境教育として捉えるには、参加体験活動を通して気づいたことをふりかえり(各自)それらからグループなり、全体でわかちあうことが基本となります。
つまり、いままで気づかなかったことに、気づき、それらの良さに関心をもって互いに語り合う。そこに子ども一人ひとりが、主体的に学び、互いに学び合う学習があると考えられます。
前ページ 目次へ 次ページ
|

|